独断と偏見に満ち満ちた蕎麦屋探訪記。
主にニューウェーブ系について綴っていますが
蕎麦屋らしからぬテンションで繰り広げられます。
みなさまどうぞ、暖かい目で見守ってやって下さい。

仁行の乱(人形町)
極細の蕎麦は健在、雑居ビルに佇む和食屋

1年半は経ったのだろうか。
もうあの場所に行ってもいない。
過ぎた夏の感動が忘れられないでいる。


ほんとうにここで良いのかしら。
些か怪しげな雑居ビルにその店はあるという。
エレベーターに乗り、戸が開くとすぐに屋号の看板が掲げられていた。
それでも躊躇していると小僧さんが出迎えてくれ、やっと暖簾を潜ることができた。

カウンターが10席ほど、座敷に大正浪漫的な4人掛けのテーブルが3卓。
小綺麗な和食屋って感じなんだけど、
白木と焦茶、黒と異材質が混在していてまとまりが無いというか。
ちょっと安っぽい。
惜しくも閉店された古拙
その後に移転し屋号も変えたこの店だけど、昔の方が雰囲気も高級感もあったな。
でも置かれたお盆は相変わらず美しくてほっとする。

品書きに目をやると、やはりワインに力を入れているのが分かる。
それでも私は日本酒を要していたのでお昼の蕎麦御膳とお酒を注文することにした。

志太泉
ナッツのようなコクと甘味があるけどスッキリ、サラッと消える。
食中酒にぴったり。

天もり(つゆ蕎麦とデザート付)
まずは先付5点盛りから。
おから煮、ポテトサラダ、厚焼き玉子、大根の漬け物、ほうれんそうのお浸し。
全体的に懐かしい味。バランスが良く安心する。

天ぷら
海老×2、ピーマン、茄子、かぼちゃ、さつまいも、穴子
蕎麦屋のそれらしい衣と濃いめのツユが泣かせる。
火の通り加減もばっちり。
ただ、すこし前より食器がチープになった気がする。

つゆ蕎麦/自然薯
温かい椀に擦りおろした自然薯と青のり、山葵。
鰹出汁を張り、ごく薄味。
いかんせん風味の強い食材だからお蕎麦の風味が消えている気がする。
これはもうツマミの一種かも。

もり蕎麦
相変わらず美しい細切り。
口に含むとトップノートは穏やかだが、ミドルノートでじわじわ香る。
牧草のような匂いだが甘味はやや少ない。
ツユは辛めでバランスが良く蕎麦との相性も良い。

美味しいけど、古拙で食べたときの鮮烈さはどこにいったのだろう。
あのときのはほんとうに強烈で、
お蕎麦なんて夏なのに緑がかっていて枝豆のようなコクと爽やかさがあったのに。
まあ結局このお蕎麦もおかわりしちゃったけど。

帰り際に店主達とお話をしたところ、以前食べたものは福井産夏新蕎麦だったらしい。
なるほど、だからあんなに凄かったのか。
通常は北海道、栃木、茨城、八ヶ岳の粉をブレンドしているよう。
今年の夏もあの蕎麦が食べられることを期待したい。


いただいたもの
お昼の蕎麦御膳/天もり¥2,400 志太泉¥900 蕎麦追加¥840

メニュー例
もり/おろし¥1,680 黒胡麻汁/とき玉¥1,780 
おしぼり/蕎麦サラダ/どんこ/納豆蕎麦/梅そば¥1,890 鴨葱そば¥2,100 
カレー南蛮¥2,200(以上全てお昼の蕎麦御膳)
獺祭/悦 凱陣/美女夫/三千盛¥1,000 
Alsace  Riesling Saint Hippo lyte/Saint Veron¥6,000
Sancerrele Mont Damnes¥6,400 Puligny Montrachet¥9,700

仁行
中央区日本橋小舟町6-16-4F
03-5695-8117
(月-土)11:30-13:30/18:00-22:00
(祝)11:30-13:30
日休

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仁行懐石・会席料理 / 三越前駅人形町駅小伝馬町駅
昼総合点★★★★ 4.0

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古拙の乱(仙台)
カウンターが落ち着く、蕎麦屋不毛地帯に栄える店

この日に限ってごうごうと雪が降り積もっていた。
もうこのまま帰ってしまったほうがいいのではないか。
そんな考えがちらりと頭をよぎったとき、その店が見えた。


サンドベージュでラスティックな風合いの壁に、白い暖簾がたなびいている。
戸を開くと、ふわぁと暖かい熱に包まれ芯から冷えていた体がホッとした。

店内はコの字カウンターが10席ほどでJAZZが静かに流れている。
焦茶とクリームを基調としているためか昔の喫茶店のよう。
入り口脇には電動の石臼が鎮座しグリ、グリリと鳴り続けていた。
これだけで音楽いらない気もするけど。

品書きに目をやる。
どうやら今は16時までの営業で夜はやってないみたい。
そのためかつまみも2種類のみ。
ううん。どうしようかしら。

綿屋(燗酒)
まあるくて柔らかくて優しい。
べたべたした甘さではなく、すっきりしている。
ここ、お猪口を選べるようでいくつか持ってきてくれたけど、
どれもあまりセンスが宜しくない。
このサービスって素敵な器があるから成り立つものだと思う。

おろしかき揚げ蕎麦
無理を言って天先にしてもらった。
玉ねぎと桜えびでシンプルなもの。
それにしてもすごい大きさで一人だとちょっと飽きちゃうよね。
玉ねぎの甘さが酒に合わないっていうのもあるだろうけど。
でもこのお皿は古い有田みたいでかわいいな。

ここ、銀座古拙で修行した女性が出した店との情報があったけど
ほんとにそうなのかしら??
全体的に食器、カトラリー類も安っぽいし。
なんか不思議。。

蕎麦
しっかり量があって嬉しい。
土地柄昼酒する人なんて限られてるからこのほうが良いよね。
平打ちでシコシコとした歯触りがあり喉越しは良いが、香り甘味に乏しい。
聞けば北海道摩周産の新蕎麦とのこと。
茨城産もブレンドするときがあるって話をしてたけど、
道産ていうのもあって風味が穏やかなのかしら。
薬味の山葵も残念な質。

やっぱりこれ、あそことは全くの別物。
ツユも辛汁で東北の味になってる。
とはいえ出汁ともバランス良く仕上がり、これはこれで良いと思うけどね。
でも、でも私あまりにもびっくりして
「打ち方変えたんですか」って聞いてしまった。

ただ、うまい蕎麦がなかなかないこの仙台で
まともなのが食べられるのは嬉しい限り。
覚えておいて損はないかもしれない。


いただいたもの
葉わさびのおひたし¥380 おろしかぎ揚げ蕎麦¥1,250 綿屋¥780

メニュー例
もり蕎麦¥850 おろし蕎麦¥950 おろし梅蕎麦¥1,100 キノコみぞれ蕎麦¥1,100
かけ蕎麦¥850 漬け天蕎麦¥1,100 まいたけ天蕎麦¥1,150 鴨南蛮蕎麦¥1,200
選べる古拙セット(そば米のリゾット/そば/デザート/コーヒー)¥1,500 蕎麦味噌¥400
瓶ビール(小)¥350(中)¥550 日高見¥780 愛宕の松¥1,280

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古拙そば(蕎麦) / 広瀬通駅仙台駅あおば通駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.0

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よし木の乱(分倍河原)
酒のラインナップが良好な、住宅地の親しみ蕎麦屋

初めての土地で歩く、というのは未だに緊張してならない。
とくに人けのない場所だったりすると、もう不安でたまらなくなってしまうのだ。
時間が長く感じる。
ああ、いま私はこの岐路を進んで良いものなのか。


町の小綺麗な製麺所というか、どことなくそういった業務用的な雰囲気が漂う。
カラリ、と戸を開けると店内はそれに相反し、随分気を遣っていることが伺えた。
すぐ横には製粉機が置いてある。
焦茶×白がメイン色。
四人掛けのテーブルが3、二人掛けが2。
しかしこれ、ガラス天板に脚はマットなシルバー。
全体的に見渡すと少し前のマンションのモデルルームみたい。

はつらつとしたおかみさんに案内され席に着く。
品書きはなかなか充実したラインナップ。
どれもリーズナブルで迷う。

屋守
東京の酒蔵、豊島屋酒造のもの。
金婚が有名だけど、こっちのほうが全然うまいと思う。
サイトにこの商品載ってないけど、もっと推せばいいのに。

塩うに
てんこもりで甘汁に浸かっている。
量がいっぱいなのは嬉しいけど山葵が哀しい形相。
でもお酒がススムぜ。

かき揚せいろ(2色)
天先でいただく。
これまたすごい。
アメリカのホットケーキみたく分厚いよ。天かす集合体。
ぷりぷりの小エビと小柱が潜んでいた。
少々油っこいけど、天抜きとか絶対ウマい。
さてお蕎麦は、と。
せいろ
美しい細切りで、甘味は少ないが蕎麦の香りが清々しく香る。いい匂い。
生粉打ち
ごつごつとしたビジュアルで白、黒、グレーのホシが散らばっている。
穀物の香りはするが、それのみならせいろのほうが強く主張している気が。
口に含む。
おやや、香りが充満してきた!
これはちょっと面白い揮発性だわ。
ただやっぱりこちらも甘味は乏しい。
ツユはバランス良くやや辛汁。生粉には合うがせいろには強いかもしれない。
ただ残念なのはやっぱり山葵がね・・・。
この値段だし仕方ないのよね。

店主と少し話をしたけど
なんだか笑顔がとっても可愛らしくて素敵な人だった。
粉の産地を尋ねると今回は北海道の新蕎麦とのことで、
ああ、やっぱりあの甘味の少なさはそうだったのかなあとは思ったけれど
私的アウェイの北海道産をここまで美味しくできる技術と目利きは凄いものだと思う。

帰る頃にはもう店舗デザインのことなどすっかり気にならなくなっていた。
12月、常陸秋蕎麦が入るとのことだがまだ行けていない。
行かなくてはなあ。


いただいたもの
塩うに¥500 かき揚せいろ(2色)¥1,400 屋守¥750 豊香¥650

メニュー例
鴨つくね/自家製漬けもの/焼き味噌¥400 鴨はつの塩焼き/板わさ/だし巻き玉子¥500
鴨焼き/そばがき¥800
せいろ¥700 天せいろ/ぶっかけ¥850 生粉打ちせいろ¥950
とろろせいろ¥1,100 鴨せいろ¥1,400
かけそば¥700 きざみそば¥850 鴨南そば¥1,400
ビール(生)¥450(瓶)¥500 都鶴¥600 奈良萬¥750 王禄/飛露喜¥800

よし木
府中市分梅町3-2-2 ファミールビレッジ101
042-362-6848
(日月・水-土)11:30-14:30/18:00-21:00
火休

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よし木そば(蕎麦) / 分倍河原駅西府駅中河原駅
昼総合点★★★★ 4.0

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しらかめの乱(経堂)
店主のこだわり溢れる、無骨スタイリッシュな蕎麦屋

柔らかな日がふわりふわりと注がれてくる。
夏の、ぎらぎらとしたそれは、ただただ、痛い。
過ぎゆく季節をからだに閉じ込めたくて両手を広げるのだった。


大学がほど近いせいか、商店街は古びながらも活気に満ちている。
すこし脇道にそれるとナチュラルなカフェの外観をした店が現れた。

中は薄暗いが客入りは上々のよう。
二人掛けのテーブルが2、三人掛け、四人掛けが各1、カウンターが5席ほど。
打ちっぱなしの床に配管むきだしの天井。
トランジットの雰囲気に似てる。
花番は店主のおかあさまだろうか。
何かと世話を焼いてくるが全く嫌みなく気持ちがよい。

手書のメニューは品数少ないながら魅力的なラインナップ。

ハートランド
サッポロ赤星が一番好きだけど、
こういう店にはこのグリーンがよく合う。

季節野菜の盛り合せ
かぼちゃ、ごぼう、茄子、ピーマン、こんにゃくの五品がちょこんちょこんと盛られ、
美しく配置されている。
どれも優しく丁寧な味で自然な甘さが感じられた。

へしこの炙り
これはほんとにうまい!
炙った糠の香ばしさ!!
熱で鯖の脂がじんわり滲み出ている。
修業先の典座でも同じものを出しているみたい。

ゆるゆると飲んでいると、件のおかあさまが話しかけてきた。
「お嬢さんが一人隅っこで飲んでるなんて寂しいんじゃない?
 カウンターで飲んでる方がいらっしゃるから相席にしたら?」

他の蕎麦屋でも言われるけど、ゴメンネ。
そんなヤワな肝じゃないの。
でもお気遣いが嬉しく、ご一緒させていただくことに。

そこにはすでに良い具合に頃合いのおじさま。
店主も交えていろいろお喋りしていたらお酒をいただいてしまった。
ありがたや。
一人で牛太郎とか九州行ったときにも知らないおじさまにたくさん奢っていただいたけど 
どうやら私、知らないうちにスタンド使っていたのかもしれない。

さてさて、宴もたけなわ、お蕎麦といきましょうか。

もり
本日は北海道深川産とのこと。
あっちの蕎麦って喉越しは良いが香りと甘みに乏しいという偏見があったけど、
ここんちのは凄い。
ぶわっと牧草のような穀物の香りが広がり蕎麦の風味がぷうんとする。
関東や北陸のそれと比べると深みがないのは確かだけれど、
北海道でこれだけのものがあることに驚き。

ほっかいどうさまごめんなさい。でっかいどうですね。

ツユは辛めで醤油が主張している。
直線的で現代的な力強さ。バウハウスっぽい。
もう少し寝かせてカドが取れた方が私は好きだけど。
蕎麦と合わると、やっぱりバランスが良くない。
この旨店主に伝えてみると、どうやら蕎麦に合わせたツユではなく、
ツユに合わせた蕎麦を出そうと試行錯誤している様子。
面白いアプローチよね。
12月はまた蕎麦が変わるとのこと。
楽しみがまた1つ増えた。


いただいたもの
へしこ炙り¥450 季節野菜の盛り合わせ¥500 もり¥750
ハートランド¥550 ばくれん¥500 白亀¥いただきもの

メニュー例
もずく酢¥300 モロヘイヤのお浸し¥350 豆腐の味噌漬け/落花生の旨煮¥400
穴子の炙り¥550 鴨ロース¥800
ごま汁¥850 つけとろろ/ぶっかけおろし¥950 鴨汁¥1,400
かけ¥800 玉子とじ¥850 かまたま¥1,100 鴨そば¥1,450
緑川¥400 小粋なすずめ/乾坤一¥500

しらかめ
世田谷区経堂1-27-13 ディアコート経堂1F
11:30-14:00/17:30-21:00
火・第1、第2水休

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しらかめそば(蕎麦) / 経堂駅宮の坂駅
昼総合点★★★★ 4.0食べログ グルメブログランキング

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素朴庵の乱(矢川)
地元民で混み合う、EDO Fast Foodな蕎麦屋

「そばは、農作物のフィールドであるはずの畑には入れてもらえず峠であったり、
里山の荒れ地であったり、非常に虐げられた環境でありながら
立派に実を付ける素朴な植物です。
この様にそばには素朴という意味合いが有ります。」


郊外型住宅地の形相に、すこし老舗の雰囲気を漂わせた店が見えてくる。
緑わさわさで素敵な入口だ。

打ちっぱなしの壁に籐籠の花活けがモダンだが、
その他のインテリアは家庭的で二世帯同居の家っぽい。
二名掛けのテーブルが4、四名掛けが2卓ほどで8割方埋っており、
ほとんどが家族連れだ。
郊外型住宅地だからか、昼酒を嗜む人は皆無。

ま、いつものごとくお酒頼んじゃうけど。
肌寒いから燗にしましょ。

お通し/素朴煮
蕎麦の実がぷちぷちして心地よい。
醤油味のけんちん仕立てでやさしい味わい。

だし巻卵
砂糖がメインのお母さんの味。
童謡の「おかあさん」思い出す。
おかあさんっていいにおい たまごやきのにおいでしょ

しかしこの間、客足が途絶えずひっきりなしで回転も早い。
ゆっくりやる雰囲気でもないし、お蕎麦といこうかしら。

三色そば
好みの蕎麦を三色選べる。
まずは更科
やや短めでプリンとした歯ごたえ。
せいろ
ちょ、、!
まだ最初の食べ終わってないから。
こんな矢継ぎ早に出されたら蕎麦好きとしては哀しい限り。
慌てて次をオーダーストップ。
さて、気を取り直して。
細めで黒いホシが点々とし、香りは穏やか。
田舎
黒々しくピンと張り勢いがある。
コシ、というか
加水率が少ないのかクキクキ・バリバリしている。
ツユはバランスの良い甘汁で更科とせいろには合う。
田舎と合わせると蕎麦が硬過ぎで馴染まないというか。
薬味も山葵はコレ、、残念ながらチューブ。。
唯一残したよ。
三種全て風味・香り共に乏しく、バラつきがある幅で水切りも悪い。
聞けば北海道産新蕎麦とのこと。
確かに道産は関東に比べて甘味が乏しいと思うけど、
これはちょっと質が悪いのではないかしら。

帰り際、店主と話し少々違和感を感じた。
品書きに屋号の説明があり、それを読んだときもなんとなく思っていたことだけれども。
体調を崩されたため10月より暫し休業とのことだが、
復帰後良い蕎麦を出してくれることを切に願っている。


いただいたもの
だし巻卵(小)¥650 三色そば¥1,365 お酒¥450

メニュー例
昆布と椎茸の佃煮¥160 塩辛/素朴煮¥315 わさび芋/山菜おろし¥420
茎わさび¥525 もり/かけ¥735 田舎/更科もり¥840 二色そば¥940 
山かけそば/山菜そば¥945 ビール(生/瓶)¥550 冷酒¥650

素朴庵(2011.10〜休業)
国立市谷保6721-1 セピアコート国立1F
042-571-0019
(日・水-土・祝)11:30-14:30/17:00-20:00
月・火休

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素朴庵そば(蕎麦) / 矢川駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.0

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だんだんの乱(等々力)
島根産蕎麦粉で紡ぎだす、トーキョー江戸蕎麦屋

昼下がり。
ゆるりゆるりと歩いていくと、
ゆるりゆるりと景色が変わる。
ずっとこの歩幅で生きていきたいと思うのは
いささか我が儘であろうか。


まさしく世田谷の住宅地、と言ったらいいのか。
適度に上品で適度に庶民的。
そんな街にぽつんと佇んでいた。
すこし月心の雰囲気を持ち合せている。

ひらひらとなびく暖簾を潜ると中は意外と広く、
4人掛けのテーブルが1、2人掛けが3卓、カウンターが3席。
どこもゆったりとスペースを保っている。
焦茶の什器、白の塗り壁で西荻あたりにあるカフェみたい。
隣に古物店かなんかがあって、使い古した銀のスプーンとか工具とか売ってる感じの。
奥様らしき女性もやっぱりクウネル的雰囲気。

さてさて、そんな可愛らしいとこでもがっつりお酒を飲みますよ、と。
どうやら店主の出身地は島根のようで、その土地のお酒がほとんど。
西の酒好きとしては嬉しい限り。

豊の秋/熱燗
辛口。
老舗ドコロだと甘めが雰囲気だけど、
こういうところだとキリッとした燗が似合う。

揚げ出し豆腐
あつあつで揚げたての衣がじゅわっと汁に浸かってて。
とくに特徴はないけど醤油味の汁物とお酒って最強コンビよね。

せいろ
先に葱、山葵、大根おろしの薬味三点セットとツユが供される。
この山葵は、、いただけないなあ。
鳥竹全く辛くないやつよりはマシだけど。
ツユを少し舐めてみる。甘汁で塩分が薄いわりに味醂が強い。
どれ、お蕎麦は、と。

あれ、れ、れ、れ。

おいしい!!

なにこの嬉しい裏切り。
強烈に香るというわけではないが、喉越しと香りのバランスが良く、
どちらもギリギリまで切磋琢磨している。
やや中太の平打ちで均一な幅に保たれ、白とベージュのホシが輝いていた。
このお蕎麦とツユがまた合う。
あの甘味が気になってたけど合わせると全く気にならず、
むしろ相乗効果を発揮している。
量もちゃんとあるし、これで690円なら許せるわ。

島根産の蕎麦粉って初めて食べたけど良いものなのね。
店主談、風味へのこだわりというよりは故郷の粉だから使ってみたけど、それが以外と成功したみたい。
なんでも修業先のよりも良いとかなんとか。
つまみとお酒のCPが悪いのが難点だけど、
新蕎麦の季節にまた来よう。


いただいたもの
揚げ出し豆腐¥740 せいろ¥690 おかわりせいろ¥600 豊の秋(金五郎)¥740

メニュー例
めのは¥450 板わさ¥550 ビール漬け¥640 揚げ茄子¥740
玉子焼き/ゆば刺し¥790 そば豆腐/鴨ロース/牛すじ煮込み/和風チーズ¥850
そばがき¥1,050 穴子の煮こごり3個¥550/5個¥850
かけそば¥690 かま揚げそば/うどん¥850 納豆そば/玉子とじそば/花巻そば¥950
海老天/穴子天せいろ¥1,580
ビール(小瓶)¥480 池月¥850 貴¥880 王禄¥950 豊の秋¥1,050

だんだん
世田谷区等々力8-5-7
03-3705-0262
(火-土)11:30-21:00
(日)11:30-15:00
月休

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和邑の乱(雑司ヶ谷)
熟年夫婦に良く似合う、一茶庵系上品町蕎麦屋

目白のお屋敷を間借りしている書生、
なんて響きがすごくよく似合う。
昔ながらの上品な家が建ち並び、思わず和服で出かけたくなる街だ。


鬼子母神神社の木々が爽やかに揺れ、
その中でもいっそう大きく美しいイチョウがそびえ立っている。
暑い日であったが木陰はひんやりとし、暫くここで惚けていた。

この路地の近くに小料理屋のような趣の蕎麦屋がある。
そこは麻地の暖簾を潜ると、こぢんまりとした店内が広がっており、
2名掛けのテーブルが2卓、小上がりに座卓が2。
掛け軸が掛けられ、床脇には違い棚があった。
先客は地元民らしき若夫婦と老夫婦。
昼からちびりちびりとやる上品なご年配の方っていいな。
サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ

お冷やを供されると、蕎麦の香ばしい香りが漂った。
これは嬉しい。
先ずは瓶ビールを頼み、メニューを眺める。

やきみそ
白味噌ベースで甘め。ナッツのこっくり感に刻まれた葱がよく合う。

ここ、一茶庵の蕎麦教室で学ばれたようだ。
品書きを見ると、やはり、と頷いてしまう。

三色
せっかくだから季節の変り蕎麦をいただこう。
紫蘇切りは仄かに爽やかな香りがして夏らしさを感じられる。
しらゆき、やはり祈年の更科は他の追随を許さない。
せいろも穏やかな香りで喉越し爽やかなタイプ。
北海道産の蕎麦粉に多い特徴だけど、どこの産地なのかしら。
ツユはやや甘汁で鰹が強い。
ちょっとクセがあるのか何なのか、
すこし雑味を感じたけれども気のせいかしら。
しかし全ての蕎麦へバランス良く対応し、清々しく食せた。

若輩者の私にはまだ早いけど、
近所に住んでて、
子供も大きくなったし、じゃあ休日はゆっくりデートしたいな
ってご夫妻なら是非ここをお勧めしたい。


いただいたもの
やきみそ¥300 三色(紫蘇切り/しらゆき/せいろ)¥1,500 瓶ビール(小)¥600

メニュー例
板わさのり/そばとうふ¥300 玉子焼き(甘・辛・中)¥500 鬼殻焼¥1,500
せいろ¥1,000 しらゆき/田舎¥1,200 ぶっかけ/つけとろせいろ/つくねせいろ¥1,500
鴨せいろ/鴨南ばん¥1,500 天ぷらせいろ/天ぷらそば¥2,500
かたふね/雪中梅¥1,000〜 

豊島区雑司が谷3-12-3 川戸ビル1F
03-3987-5136
(月・木金)11:30-15:00/17:00-21:00
(土日祝)11:30-21:00
火水休

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そば処 和邑 そば(蕎麦) / 雑司が谷駅(東京メトロ)鬼子母神前駅都電雑司ケ谷駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

豊島区(町蕎麦系) comments(2) trackbacks(0)
玉笑の乱(神宮前)
しっとり落ち着く、万人向け竹やぶ蕎麦屋

痛いほどに太陽の光が降り注いでいる。
自分が溶けているのか、はたまた世界が溶けているのか。
解らないけれど、自らの腕がびりびりとしている感覚だけは続いている。


原宿。
キャットストリートを逸れ少し歩くと高級住宅地の趣へ変わる。
すると、青く清々しい竹の柵とスタイリッシュな白い壁、
真新しい木の扉が出迎えた。

女郎花色のザラリとした暖簾を潜ると、先客が1名のみ。
昼時を過ぎていたせいもあるのだろう。
4名掛けのテーブルが1卓、2名掛けのテーブルが2卓、壁向きのカウンターが6席。
茶系のグラデーションで統一され上品だ。
天井も高く、また、暗めの照明のため
田舎の茅葺き屋根の家にいるようにくつろげる。
この贅沢な空間の使い方が高級感を醸し出しているのだろう。
モダンさもあり、ミシュランに載ってるようなイマドキの高級和食屋的だ。

汗でびたびたに張り付く服が気持ち悪い。
早くお酒が欲しい。
品書きは、と。

・・・これ、ほんとにこれでいいの?
表紙はシルバーのラメがぎらぎらして下品だし、
プラスチックの素材がぺかぺかしてる。
ギャル携帯とかDSみたいな。
メニューのフォントも安い若者向き居酒屋のみたい。
たぶん、店名ロゴと似たようなので作ったんだろうけど、
それとはあまりにも格が違う。
いや、あのメーカーが悪いんじゃないけどさ。

気を取り直してビール。
ああー、暑いとごくごく喉を通るね。

とうふ
本日の豆腐は緑豆とのことだったので日/週替わりなのかな。
盛られた湯葉は自家製とのこと。
豆のコクがおいしい。
でも山葵がほんとうに残念な代物。

焼きみそ
白味噌に海老の殻、葱、蕎麦の実が入っている。
独特の香ばしさとクセが感じられ面白い。
厚手の鉄板がぽってりしててかわいいね。

粗挽せいろ
クリーム、白、黒、茶のホシがごろごろ。
グレーベージュの蕎麦は均整の取れた幅で美しい。
手繰ると香りは弱いが、噛み締めていくと牧草のような土っぽい香りが充満してくる。
モチモチとした食感で甘味もしっかり感じられた。
ツユは竹やぶ系にしてはやや甘汁。
出汁の雑味はなくすっきりとし、蕎麦とのバランスも良い。
薬味は白葱と山葵。
あれ、この山葵はおいしいな。

蕎麦粉はどこのものかと尋ねたところ、
わざわざ店主が出向き説明してくれた。
栃木と茨城で、H21,H22のもののよう。
この人なんかじゆうさんの店主に雰囲気が似てる。
あれ、眠庵の店主にも似てる気がしてきたぞ。
同じような系統の方々はやはりオーラが近いのかもしれない。

蕎麦はすごくおいしい。
でも店舗・接客を含めて考えると、ややちぐはぐな印象が残る。
品書きの他にトイレが白×黒×シルバーで。しかもタイル張りでさ。
クール過ぎて茶系の穏やかな内装とアンバランス。
店員さんも開店間もないせいか慣れていなくてこの価格設定に釣り合わない。
古拙(現・仁行)の柿沼さんみたいな方がいればいいのに。(柿沼ファン)
ただ、全体的にブルジョワジーなことだけは一環してるかも。


いただいたもの
とうふ¥630 焼きみそ¥630 粗挽きせいろ¥1,050 汁なしそば¥840 
瓶ビール(小)¥630

メニュー例
焼き海苔¥525 お漬け物¥630 玉子焼き¥735 
ぜんまい/板わさ/えびの味噌漬け焼き¥840 つまみにしん¥1,050 そばがき¥1,680 
おろしそば¥1.365 とうふそば/納豆そば¥1,575 天せいろ¥2,625
熱もりせいろ/かけそば¥1,050 玉子とじそば¥1,365 熱もり納豆/花巻そば¥1,575 にしんそば¥1,995 天ぷらそば¥2,625
菊姫/白陰正宗山廃¥1,050 六友¥1,680 鄙願¥2,520

玉笑
渋谷区神宮前5-23-3
03-5485-0025
(火-金)11:00-15:30/17:30-21:30
(土)11:00-20:00
(日)11:00-17:00
月休

 JUGEMテーマ:蕎麦

玉笑 そば(蕎麦) / 明治神宮前駅表参道駅原宿駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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SOBA ISBA いさとの乱(国府台)
緑に囲まれた民家、「江戸っ子のたぐる田舎そば」屋

となりのトトロの、あの森のトンネルが好きだった。
突き抜けるとそこはだあれも知らない世界が広がる。
そんなことに未だ憧れていて秘密の小道を探してしまうのだった。


鬱蒼とした緑に包まれ、少し個性的な外観の民家が見える。
萌葱色の暖簾がひらひらとなびいていた。
きっとそれがなければ蕎麦屋とは誰も思わないだろう。
それほどまでに家らしい家なのだ。

玄関を抜け、ダイニングルームへと赴く。
昭和の西洋趣味と言ったらいいのか。
祖父母の部屋によく似ていると感じるのは、
あの当時の十人一色風潮で皆同じように見えるのかもしれない。

燦々と光が降り注ぎ、風通しも良い。
大きな窓から見えるピンク色のつつじが鮮やかに輝いていた。

ちゃぶ台が3卓、ダイニングテーブルが1卓。
客層はほとんどが家族連れか初老の夫婦。
オヒトリサマは私くらいかしら。

よいしょ、と慣れない正座をしメニューを眺めた。

「江戸っ子のたぐる田舎そば」

なんだか不思議な標語ね。
まあ、まずはお酒と、、

夢かなふ
力強い味わいで香りが少し特徴的。
ほんのりと樽香が漂う。

玉子焼き
ボリュームたっぷり。
こんもりと蕎麦スプラウトが盛られている。
中には鴨そぼろが入っており甘辛でジューシィ。
これはお酒と良く合うわ。

ここ、お盆とか食器も気を遣ってるんだけど、どこか家庭ぽいっていうか。
ヌケ感がある。
それが安心感、安らぎ感に繋がるのかな。
ゆるりとした雰囲気とインテリアとうまくマッチしている。

ざる
薄緑色のそれは、白・茶・緑のホシが散らばりツブツブとした粗挽き感たっぷり。
丁寧な細切りに店主の愛を感じるね。
手繰ると瑞々しく爽やかな香りがし、甘味とやや土臭い蕎麦の風味が広がった。
くっきりとした噛み心地とモチッとした舌触りが心地良い。
ツユは辛めでやや甘味が強いがバランスは良好。
鰹の香りがぷんぷんする。
蕎麦と合わせるといささか強いと思いきや、そんなことは全くなく相性抜群。

なんだろう、二八なのに十割みたい。
江戸蕎麦のような清々しさと野趣溢れる田舎蕎麦を足して2で割ったような。

ああ、そうか!
だからあの標語なのね。
あまりにも的を射ている。
店主、コピーライターにもなれるんじゃないかしら。


いただいたもの
ざる¥800×2 玉子焼¥800 夢かなふ¥700

メニュー例
焼きみそ¥300 鴨みそ¥600 そばがき/おろし¥1,000 鴨ざる¥1,200 
ざるコース¥1,800 おろしコース¥2,000 鴨ざるコース¥2,200
ビール¥600 佐久の花¥600 そば湯わり¥700

SOBA ISBA いさと
千葉県市川市国府台1-12-9
047-373-4537
(木-日)11:30〜売切れ終い
月火水休

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SOBA ISBA いさと そば(蕎麦) / 国府台駅矢切駅江戸川駅
昼総合点★★★★ 4.0

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松永の乱(原宿)
昔からの土地に根付く、アットホームなハラジュク蕎麦屋

若者の街、とはまさしくそうで、
カルチャーやファッション、
次々と新しいムーヴメントが起こり、絶え間なく続いている。
それと同時に、古くからある住宅地や飲食店もその土地に生き続けている。
奇妙なバランスではあるが、案外心地良いものである。


駅から少し歩くと、だんだん静かな面持ちへ街並が変わって行くのがわかる。
少し古びたビルだが清潔感があり、
シャンとした外観の店には濃紺の暖簾が掛かっていた。
それをスルリと潜る。

小料理屋のような店内は、6席ほどのカウンターとテーブルが4卓。
奥から若い店主とその両親が出迎えた。
昼時もそろそろ終わる時間だからか、先客はいない。
だからと言って調理場の真正面に座る勇気も持ち合せていなかったので、
端のほうに落ち着くことにした。

おや、
メニュー構成は至ってシンプル。
10あるかないかの肴。蕎麦も然り。
その割には酒が充実しているかな。
少し火照った喉を落ち着かせるため瓶ビールを注文すると、
うすはりタイプのグラスが供された。
これはちょっと嬉しい。

しばし惚けていると、4名ほどのお客が訪れた。
いずれも25〜30歳くらいのアパレル系のよう。
原宿然り、代官山あたりもそうだけど、
昔からやってる庶民的な定食屋に
カフェとか好きそうなおにいちゃんおねえちゃんの客層が多いってとこあるよね。
やはり場所柄かしら。

天もりそば
12〜13cmほどの海老が三尾。
蕎麦屋の天ぷららしく衣が厚めでふわふわしている。
火の通し方も良く、ジューシーでプリプリ。
天ツユではなく塩が添えられている辺り、店主の好みが表れているよね。

頃合い良く出された蕎麦は、端正な切り口で美しい。
クキクキと固めに茹でられ、加水率が低いのか、
ギュッと詰まったような噛み心地だ。
香りは弱いが、じんわりと甘味と風味が広がっていく。
ツユは鰹が香り、出汁が強い甘口。
蕎麦との相性も良く爽やかに食べ進む。

料理やら雰囲気やら人の全てがこの店のイメージ通りでかっこいい。

そして何よりここの主、茹でて冷やす作業が力強く素早い。
サーフィンとかやってそうな体型してるものね。
ベテランの匠の技も良いけど、
この若き血潮のたぎる勢いも見ていて気持ちがいい。
しかもこの場所の手打ちでこのお値段って良心的。
どこの駅からも遠いけど、
時間のあるときはここで一杯ゆるりとやるのも良いね。


いただいたもの
天もりそば¥1,800 瓶ビール¥500 春鹿(半合)¥450

メニュー例
もりそば¥600 ざるそば¥700 おろしそば/かけそば¥800 とろろそば¥900 
とりそば¥1,000 天麩羅そば¥1,800天ざるそば¥1,900
じゃこ天¥400 冷奴/板わさ/わさび芋¥500 地鶏¥800
男山/浦霞/出羽桜/黒帯¥800 久保田/雪中梅/八海山¥900 〆張鶴¥1,000 
蕎麦焼酎¥600

手打蕎麦 松永
渋谷区神宮前2-19-12
03-3402-7738
(月-金)11:30-19:00
(土)11:30-売切れ終い
日祝休

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手打蕎麦 松永 そば(蕎麦) / 明治神宮前駅原宿駅北参道駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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